日本一短いアーケード街と呼ばれる、文の里明浄通商店街にある押し寿司の老舗「文の里 松寿司」
昭和14年創業で、かれこれ創業80年以上になる趣のある佇まい。
店内イートインの他にも、テイクアウトや出前もしているようです。
昔は大忙しで、お昼ご飯も食べる暇が無かったほど。
押し寿司から箱寿司や握り寿司など、種類豊富です。
過去、「松寿し」は20軒ほどあったが、現在は6軒に。
今は無き、大正11年創業の「天下茶屋 松寿し」からの暖簾分け。
懐かしの黒電話。
良く見ると、ダイヤルが無い!
と言うことは、受信専用なのでしょうか?
レトロ過ぎて、私にもわかりませぬ。
今の若い世代には、黒電話を知らないようです。
たぶん、プッシュボタンを探すのでしょうね…(#^.^#)
そんなことが、ふと脳裏に浮かんだ。
どうでも良い話でした。
とにかく、いろんな種類のお寿司があります。
「あらゆるお寿し専門の店」と銘打っているだけあって、押し寿司から箱寿司、握り寿司まで豊富なメニュー構成。
押し寿司大好きなので、興奮気味にメニューを眺め、迷いに迷ってようやく決定。
メニュー以外にも、こんなのもありますって見せてくれたのが、
穴子、えび、小鯛の押し寿司が3個ずつ入った「押し寿司3本セット」のハーフセットなど。
その他、いろんなハーフセットもあったような。
レトロな店内の雰囲気を楽しみながら、お茶をゆっくり嗜む。
白い容器は、小洒落た醤油差し。
出来上がるまでの間、女将さんとの会話を楽しんでいると、いつのまにやら出来上がり〜(^^♪
大阪すし 1,000円
少しずついろんな押し寿司が入った、欲張りなセット。
華やかな色合いとピンッとエッジのある押し寿司は、正に伝統的な大阪寿司。
よだれが出るぐらい美味しそう~(๑╹ڡ╹๑)ンマィ
上から・・・
注文時、「大阪すし」は、いろいろバラエティに富んでいるので、作るのに時間かかるけどよろしいですかと。
もちろん、美味しいのを食べるには全然苦にならないし、
むしろ手間暇かけて作るのを証明されたようなものなので、逆にありがたい。
ひと通り眺めて、感動と興奮の覚めやらずうちに、実食!
食べ始めると、ご主人が突然参戦!
一見、気難しい寡黙なご主人なのかと思ったら、めちゃくちゃ気さくで優しい人柄のご主人である。
いろいろお店の歴史を聞かせてもらいました。
酢飯は、握り寿司の3倍ほどの量との事。
さらに、東京にも押し寿司があるらしいけれど、酢飯が詰まり過ぎて口の中でほぐれない、と。
左手前から・・・
小鯛押しずし・海老と厚焼き玉子・穴子
小鯛には自家製昆布の佃煮、穴子には椎茸の煮物、
バッテラ
ほど良い酸味の白板昆布の下に薄切りの鯖。
昔ながらの懐かしいフォルム。
甘味と酸味のバランスが絶妙で、酢飯に馴染んだ旨味がたまらなく美味い!
ウマッウマ(゚д゚)メチャウマー!!
めちゃくちゃ美味いがな~(๑╹ڡ╹๑)ンマィ!!
巻き寿司
甘辛く炊いた干瓢に高野豆腐と三つ葉を使用。
これこそが、昔ながらの巻き寿司であり、所謂、精進巻。
ひと口で頬張ると、高野豆腐に染みた出汁がジュワーっと溢れるぐらいジューシー。
口の中でほぐれる酢飯に絡んで・・・
ウッマ~~~!!!
こんなに美味しい巻き寿司は、久しぶり。
あのお店の巻き寿司を思い出した。
伊達巻き
伊達巻き卵に海苔・椎茸・おぼろ。
ふんわりしっとり、甘めの伊達巻き卵と酢飯と上手く調和されていて、食べ応えも抜群!
穴子
穴子は、堺にある穴子寿司の有名店から、わざわざ取り寄せているとのこと。
頬張ると、穴子がとろ~っととろけるように柔らかく、衝撃が走る美味しさ!
(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!!
椎茸の煮物が良いアクセントで、さらに美味しさを広げている。
オレンジ色と黄色のトーンが見事です。
海老や魚のすり身を入れて焼き上げるカステラのような玉子焼き(ケラ玉)が、
見事なほどの絶妙な柔らかさと香り。
酢飯とケラ玉、海老とのバランスも良く、見事なほどに三位一体となっている。
小鯛
食べた瞬間に、木の芽の香りがガツ~ンと広がり、めちゃくちゃ美味しい!
酢飯の間には、香りの良い焼き海苔が挟まれている。
これまた、あの千日前の名店を思い出さずにはおられない。
かれこれ、もう6年になるのかあ~また、行ってみたいな~(#^.^#)
重箱で登場~(-_☆)キラーン
なぎさすし 1,200円
上から・・・
押し寿司、細巻き(きゅうり巻き)、ちらし寿司のセット。
でんぶは、海老100%で手作り100%
この寿司でんぶが、今までにないぐらいの素晴らしい美味しさ!
ここでも、やはり穴子が絶品過ぎる!
煮詰めが、酢飯と穴子を上手く繋いでいて、さらに美味しく引き立てている。
と、「寿司でんぶ」について、ここでちょっと雑学。
よく耳にする「桜でんぶ」は、タラや鯛などの白身魚、「おぼろ」は、海老や鮭から出来ているそうです。
きゅうり巻き
押し寿司との酢飯を使い分けているのかと思うほど、さっぱりした味わい。
もしかして、本当に酢飯を使い分けてたりして…(#^.^#)マサカソンナコトナイヤロ~
きゅうりが、とてもみずみすしく、ポリポリ感も良いアクセント。
食べた瞬間から食べ終わるまで、さらに食べ終わった後しばらくまで感動と余韻の残る、
大満足な押し寿司の名店でした。
( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )ゴチソウサマ
なかなかのアットホームな雰囲気で居心地も抜群です…(^^♪
ただ・・・
残念なことに、後継者は居ないらしい。
まだまだご健在ですが、食べるなら今のうちに。
再訪してみたい、というより、再訪決定!
夜にゆっくりとお酒を嗜みながら堪能してみたいと思います。
文の里松寿し (寿司 / 文の里駅、昭和町駅、美章園駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
http://takoyakikun1.blog123.fc2.com/tb.php/2175-d6c701f5
Author:たこやきくん