神戸牛と蟹料理 眞 天王寺店 (居酒屋 / 天王寺駅前駅、天王寺駅、大阪阿部野橋駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
大阪ビフテキ (ステーキ / 北新地駅、西梅田駅、東梅田駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8
JR東西線「北新地駅」から徒歩3分ほどのビルの地下にある、「鉄板焼き 華粋(ハナスイ)」でディナー。
普段、B級グルメばかり食べていたら、たまにはA級グルメに憧れる小市民。
しかし北新地という場所がそうさせるのでしょうか、やや緊張した面持ちでの訪問です。
オーナーシェフである店主「八瀬河 竜一」氏は、
調理師専門学校を卒業後「ホテルグランヴィア京都」で長年腕を磨き、さらに海外での経験を持つ。
2020年、満を待して北新地に鉄板焼き店をオープンさせた。
ビルの地下にある隠れ家的なお店です。
足の震えを抑え緊張しながら階段を降りると、扉の向こうにある店内へと導かれる。
ー本日のコース「華粋 オススメコース」 9,350円(税込み)ー
「フォアグラや活アワビの他、牛フィレ肉とサーロインの両方を楽しめるお得過ぎるコース」
・季節の前菜
・フォアグラ大根 赤ワインソース
・国産活け黒アワビ鉄板焼き 肝ソース
・箸休め
・和牛フィレ肉の鉄板焼き
・和牛ロースすきやき風
・ご飯、味噌汁、香の物
・デザート
料理は、A5ランクの国産和牛や最高級の黒アワビなど厳選した食材を使い、
和洋にこだわらずシンプルに素材本来の美味しさを活かした料理の数々。
牛肉と鮑には特にこだわっていて、産地は特定しないでその日の最高級品を使用しているそうです。
とびきりの食材を惜しみも無くリーズナブルに満喫できる、とんでもなくお値打ちなコース料理です。
今宵のコース料理は、シェフにお願いして、少食な方用の特別メニューにしてもらいました。
こんなちょっとした融通も聞いてもらえます。
ドリンクメニューは、ビールはもちろん、ワイン、スパークリング、日本酒など豊富な品揃え。
北新地という場所がらにも関わらず、良心的な価格設定。
最初は、久しぶりに白ワインからスタート…ウィ-((~(´д、`~)ヒック
フランス・ブルゴーニュのシャブリ「フィリップ・パカレ」
芳醇で果実のバランスが良く、辛口でスッキリ飲めるタイプ…(๑╹ڡ╹๑)ウマィ!
家飲みにも買っておきたいほど。
ちょうど鉄板の前の特等席に案内され、シェフの調理するライブ感と同時に香りも楽しんだ。
緊張しながら観ていると、さりげなく話しかけてくれるシェフのお心遣いに救われた。
それからは徐々に緊張も解れて会話のラッシュ。
肩ひじ張らない和やかな雰囲気で、楽しいひと時を過ごす。
いろいろな食材についてのこだわりなど聞かせてもらったが、
シェフの料理に対する情熱が、ひしひしと伝わってきます。
実は、経歴も凄いんです!
カウンター8席のみの店内は、プライベート感たっぷりの大人の秘密基地のような空間。
接待やデートなどでも多くの方に利用されているようです。
この間にも、ひっきりなしに予約の電話が入っていました。
前菜
ユッケ風和牛のたたき
熊本の牛ロースを使用した「ユッケ風和牛のたたき」。
熊本と言えば「あか牛」が有名ですが、その上の最上級くまもと黒毛和牛プレミアム「和王」を使用。
すき焼きに使う「和王」のロース肉の端肉を使用するので、あまり数はできないとのこと。
端肉と言っても、驚くほど柔らかく甘味旨味も強烈!
タレは、ごま油と卵黄を使った癖のない、まったりとした味わい。
食べたあとに残る、お肉の甘味がたまらなく美味い!
(๑╹ڡ╹๑)ウマィ!!!
大葉の香りが実に良いアクセント。
これは、白ご飯が欲しくなってしまいます。
もう食べる手が全然止まらない…ヽ(^o^)丿
これを食べるだけでも、このお店に来た甲斐があるでしょうね…(^_-)-☆キッパリ
これをお土産に販売してくれたら絶対に買います!
と伝えたが、販売するほどの数が取れないので無理とのこと…(^^;)キッパリ
目の前で自由自在に華麗な手さばきで調理するライブ感を
美味しい料理を食べながら楽しめるのが鉄板焼きの良いところ。
カンカンカンッと音を立てて調理するのは、どこか中華鍋を振る音やお好み焼きなどにも共通していて、
音を聴いているだけで美味しく感じる。
さらに店内全体にも香りが広がり、その美味しさがガンガンに伝わるところが、鉄板焼きの魅力ですね…(^^♪
ところで・・・
鉄板焼きに使っているコテのようなのは何て言うのかを尋ねると・・・
コテ、もしくはスケッパーと呼んでいるらしい。
普通やん…(#^^#)
ガーリックバターの香りがビシバシに伝わってきて、早く食べたい衝動に駆られてしまう。
牡蠣、金目鯛、菜の花のガーリックバター焼き
いろんなのを少しずつ楽しめるのが、とても良いですね…(^^♪
本来なら牡蠣は2個付けているが、少食用にしているため今日は1個。
また、金目鯛も普段より小さめにしているとのこと。
もっと食べたいけれど、このあとも盛りだくさんあって食べきれないのでガマンガマン。
まずは、ガーリックバターで芳ばしく焼いた牡蠣を頬張ると、ガーリックバターの香りも良くジューシーな味わい。
牡蠣の濃厚な旨味が、ガーリックバターの香りとともに口内いっぱいに広がる。
ウマッウマ(゚д゚)メチャウマー!!!
あまりにも美味しくて、思わず大声をあげてしまうほど!
菜の花
ガーリックバターの風味が良く、ほのかな苦味が口直しにぴったり!
季節を先取りした美味しさ。
口の中がすっきりしたので、次は・・・
金目鯛
とにかく火入れが絶妙で、皮パリッと焼けていて芳ばしく、しっとり甘くて絶品…(๑╹ڡ╹๑)ウマィ!!
さすがプロの為せる技ですね。
お鮨より、こちらの方が好みです…(^^♪
目の前では、フォワグラ、ホタテ、大根が焼かれています。
フォワグラ大根 赤ワインソース
見事なまでの艶々感。
使用するフォアグラは、ハンガリー産。
まずは、フォワグラだけを味わう。
フォアグラの表面はカリッと焼けていて、特有の臭みは全く無し!
過去に食べたフォワグラとは、比べ物にならないぐらい全然違う美味しさ。
ここまで美味しくする秘訣を尋ねると、フォワグラは、焼き方によって味が決まるとのこと。
また、このソースが絶品…(๑╹ڡ╹๑)ウマィ!!
聞けば、赤玉ポートワイン2本分をとことんまで煮詰めて作るらしい。
煮詰めることで香りと甘味旨味も増して、超絶なまでに美味しくなるとのこと。
このソースだけでワインが飲めるほど!
庶民のための赤玉ポートワインをソースに使用することに気づくなんて、凄すぎる!
プリッと弾けながらとろ~りとろけるフォワグラと、とろとろに柔らかい大根との見事なハーモニー…(^^♪
(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!!
もう感動しっぱなし!
出汁が染み込みまくった大根は、おでんのようにとろとろに柔らかい。
さらに、大根にはソースが絡んでいるので、まるでフレンチやイタリアンのような味わい…(๑╹ڡ╹๑)ウマィ!
その美味しさは、あのフレンチおでんで有名な「大根ポルチーニ茸ソース」にも匹敵するほど。
こちらは、フォワグラが苦手なので、ホタテに変えてもらった。
最初に苦手なものを尋ねられたときに「フォワグラ」と伝えたら、きちんと対応してくれました。
フォワグラとホタテを少しシェアして食べると、
それまで苦手だったはずのフォワグラが、本人も驚くほど見事に克服できたようです。
やっぱり美味しいと克服できるんですね…(^_-)-☆
ホタテの旨味と甘味も素晴らしく、表面はしっかり、中は、レアな火入れ加減も絶妙。
もちろん、ホタテは北海道産を使用。
この他に苦手な食材があれば、ハンバーグに変えてもらうこともできるようです。
その場合のタレは、あの自家製ユッケのタレを調整して少し大人向けに仕上げる。
さらに苦手な料理があれば、伊勢えびにするなど臨機応変に対応することも可能だそうです。
いつの間にか白ワインが蒸発してしまったようなので、赤ワインをお願い。
イタリア産の赤ワイン「Mo Montepulcianod'Abruzzo Riserva Cantina Tollo」…( ̄▽ ̄;)ヨメナイ
24ヶ月間の大樽熟成で造るモンテプルチアーノ品種のリゼルヴァ…(*´з`)シランケド…
「カンティーナ トッロ」
渋みが柔らかく口内をすっきりさせる、リッチな飲み心地のフルボディ。
これ、気に入ったから買おうっと。
頃合いを見計らって、アワビとエリンギを焼き始めた。
芳ばしい香りがたまらん~(^^♪
アワビとエリンギをバターで絡めながら焼いている。
鉄板とコテのカンカンッとあたる音と、ジュワ~ッと焼ける音が楽しい~(^^♪
鼻腔から脳天まで突き抜ける香りがたまらない~ヽ(^o^)丿
料理の仕上げの香り付けに使用する、「TruffleHunter 白トリュフオイル(本当のトリュフ入り)」。
最高品質の白トリュフとエキストラバージンオリーブオイルをブレンドしたトリュフオイル。
少量で白トリュフの芳醇な香りが楽しめます。
本来なら、トリュフオイルじゃなくて本物のトリュフを使用するのですが、
コロナ禍の中、お客さんが少ないので使用を控えているとか。
このオイルでも十分美味いけど、やっぱり本物のトリュフでも食べてみたい。
これはリベンジするしかないですね!
黒アワビ鉄板焼き 肝ソース和え
国産活け黒アワビを使用。
アワビは瀬戸内海の天然物を使い、仕上げにトリュフオイルで香り付けした贅沢極まりない逸品。
肉厚にスライスしたアワビを頬張ると・・・
アワビは噛む歯を跳ね返すぐらいの弾力がありながらも、柔らかくて香りもグッド!
噛むほどに旨味が溢れだして、飲み込むのが勿体なくて、ずっと噛んでいたくなるほど。
ウマウマッ~(゚□゚o)スゴッッッッッ!!!!!!!!!!!
このアワビとエリンギに絡む、こだわりのアワビの肝ソースが、更なる美味しさをパワーアップ!
ソースはあえて多めにかかっているが、それはこのあとのお楽しみ~ワクo(´∇`*o)(o*´∇`)oワク
エリンギのバター炒め
エリンギも侮るなかれ!
トリュフオイルを使った肝ソースとアワビの旨味が染みたエリンギは、甘くてジューシーな味わい…(๑╹ڡ╹๑)ウマィ!
歯ごたえも良くプリップリ食感!
自宅でエリンギを焼いても、ここまで美味しく焼けないし、誤解を恐れず言えば、自宅で焼くアワビより美味しい。
アワビを食べ終わった後のお楽しみは、コレ。
肝ソースにライスイン!
ライスと食べると、濃厚な肝ソースが不思議とさっぱりとして贅沢過ぎる芳醇な美味しさ。
まるで高級リゾットのような味わい。
チーズも入れると、さらに美味しいかも…(*´з`)シランケド…
ウマッウマ(゚д゚)メチャウマー!!
実は、このソースの中には白ワインが入っていて、そこにライスを入れると白ワインの味がふわっと顔を出す。
赤ワインを飲みながら味わうと、濃厚な旨味を赤ワインがサラリと流してくれて、また食べたくなる。
箸休め
ほうれん草のおひたし
和風の食べ慣れた味にホッとするひと時です。
さ~いよいよ、メインディッシュの出番が来た!
お肉を焼くジュージュー音。
お肉の焼ける香りが、部屋中に充満。
目と耳、そして鼻でも楽しめて、五感を刺激するのが鉄板焼きの良いところ。
和牛フィレ肉の鉄板焼き
付け合わせは、しし唐、さつまいも。
ガーリックチップ、酢橘、わさび、フランス産の塩で少しずつ味を変えながら楽しむ。
焼き加減は、ミディアムレアでお願い。
最上級くまもと黒毛和牛プレミアム「和王」のフィレ肉を使用。
まずは、そのままで頂く。
口内で広がる肉の旨味と溢れるジューシーな肉汁。
(๑╹ڡ╹๑)甘~い!
驚くほど柔らかくて歯が要らないほど。
ウマイ!!(゜∀゜)テッテレーッ!!
味付けは塩コショウのみなのに、ここまで美味しく焼けるのは、さすがとしか言いようが無い!
次は、塩で頂く。
塩は、フレーク状になったフルールドセル(フランス産)の塩。
サクサク食感で旨味が強調されて、お肉に相性抜群!
この塩、めちゃくちゃ美味いなあ~
ウマイ(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!!
それはもう、腰を抜かすぐらいの美味しさです!
次は、ガーリックとわさびと一緒に味わう。
ガーリックのカリカリ食感と香り、フィレ肉のとろけるような旨味がマリアージュ。
それらをわさびの風味が、より一層美味しく引き立てる。
ウマウマ(*´з`)ウッマ~~~!!!
腰が砕けるぐらい絶品!
香りの良いさつまいもで、口の中リセット。
次の料理に使うお肉を見せてくれたけれど、驚くほどかなりのビックサイズ!
サシの入り方も絶妙。
脂ギッシュなお肉ばかりだと飽きるし胸焼けもするので、
いろんな肉料理を客の側に立って考えての料理にこだわるとのこと。
大きなお肉を鉄板の上に広げて、サッと軽く焼いたら・・・
ロース肉のすき焼き風
一面に広がるお肉。
部位は、肩ロース(クラシタ)を使用。
非日常的な贅沢過ぎるすき焼き。
一般的には肩ロースと呼ばれていますが、肩の上に鞍を乗せることができることから、
「鞍の下にある肉」という意味で「クラシタ」とも呼ばれているそうです。
温玉
この温玉は、このまま飲めそうなぐらい甘味のある卵です。
まずは、そのままで牛肉を味わう。
噛まなくてもとろけるように柔らかく、肉の脂の旨味と甘味も良い。
それでいてくどくなく、滋味深い美味しさ!
とても幸せな美味しさです…(๑╹ڡ╹๑)ウマィ!!
温玉は、ご飯にかけたい衝動に駆られながらも、お肉の味を損なわない程度に少しだけ卵黄を絡めて味わう。
ウマッウマ(゚д゚)メチャウマー!!
お肉の旨味の中に、卵黄のまろやかな甘味が際立ちますね!
次は、卵白と卵黄をすべてを絡めて味わう。
熱い牛肉と温玉の冷たさが口の中で交錯して、至福の味になる。
ウマッウマ(゚д゚)メチャウマー!!
その他、白菜やごぼう、春菊が入っていて、特にごぼうの歯ごたえと香りのアクセントが実に美味い!!
残ったお温玉を飲んでみると、甘くて美味しい~(^^♪
温玉って、飲み物?
味噌汁
具は、シジミ。
シジミの旨味が効いていて香りも良く、ホッとする瞬間です。
もうお腹いっぱいなので、この後に予定してたご飯と香の物は、残念ながら遠慮した…(-_-)ザンネン
デザートは、チーズプリン。
でも、甘いものは別腹ですね…テヘヘ(〃´∪`〃)ゞ
チーズを練り込んだプリン。
食べる直前に、メイプルシロップで香りづけ。
食べた瞬間、濃厚なアイスクリームかと思わせるほどの香りと甘味…(๑╹ڡ╹๑)ウマィ!!
濃厚ながらすっきりした甘味が、食後のデザートにぴったり!
これって、赤ワインにも合うデザートだと思う。
でも、もうお腹いっぱい…( ´З`)=3 ゲッフ…
( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )ゴチソウサマ
今回は、通常のコース料理を少なめにアレンジしてもらいましたが、
本来は、お腹いっぱいになるぐらいのボリュームらしいです。
ワンオペながらも調理に待たされて退屈すること無く、
いろいろ会話を弾ませながらの楽しいひと時を過ごせました。
今回は、こちらの都合で少し早めに開けてもらい貸し切り状態で、
全部美味しい鉄板焼きのコース料理を満喫できました。
北新地の鉄板焼きのお店で、ビルB1Fの隠れ家的な立地条件ながらも
これだけのパフォーマンスは、どう考えても驚愕のハイコスパ!
これらすべては、店主の食材に対する目利きの良さと仕入れの上手さなのでしょう。
ミシュランに見つかる前に、このお店に来ることができて良かった…ヽ(^o^)丿
もし、行かれるなら前日までの完全予約制なので、お気をつけください。
(現在、蔓延防止のため、20:00までの時短営業中)
しかし、今回のように予約時間など融通を利かせてくれるので、
昼夜問わずお客さんの都合に合わせてオープンしてもらえるそうです。
さらに、苦手な食材があればコース内容も変更可能とのこと。
肩ひじ張らないとても気さくな店主が織り成す、鉄板焼きの数々。
最高の食材を使いながらも驚くほどリーズナブルなので、たまに行くならこんなお店が良いですね!
たまに行くならこんな店!
と言うよりも、何度も行きたいお店です…(*´з`)キッパリ
今回は、大変気に入ったので気合入れて書いたため、ちょっと長くなってしまったけれど、
それだけ美味しかったからです。
最後までガマンして、ご覧になっていただきありがとうございます。。
電話予約限定で、「たこやきくん」の紹介と伝えると、少し割引してもらえるそうです。
食べログからの予約の場合は手数料が発生するので、電話予約限定だそうです。
( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )ゴチソウサマ
鉄板焼き 華粋 (鉄板焼き / 北新地駅、西梅田駅、東梅田駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
Author:たこやきくん